朝ご飯を食べ終え、るいに返事を打つ。
学校に行く準備をして、外に出た。ドアを開けると眩しいくらいの光が降り注ぎ、体を暖めてくれる。
そっと深呼吸をして、私は1歩、足を踏み出した。
「おはよう〜」
「おはよう!」
大学に着くと、みんな楽しそうに話をしていた。
私もそんな周りの人に挨拶したりしながら中に入り、自分の教室へ向かう。大学は高校と違って何倍も校舎が広い。
教室もとても綺麗だし、教授の話も聞いていて面白い。授業時間が長くなったのはちょっと嫌だったけど、それでも私は退屈はしなかった。
「初優、おはよう!」
「紗夜!あれ、紗夜も一限目から授業だったの?」
「うん。朝苦手なのに、なんで大事な授業が朝イチに入れるかなぁ……」
教科書類を準備していると、後ろから名前を呼ばれ、振り向く。するとそこには眠そうにあくびをしている紗夜がいた。
紗夜とは同じ大学に進学した。