今日話をするのはいいことじゃないなと。


多分、悪い方向で話をするんだなって思ってしまった。



「遥陽……私たち、もう終わりなの……?謝るチャンスはないの……?」



紗夜とあんなに話して、遥陽と話し合いをするって決めたのに、胸が苦しくて押しつぶされそうになる。


涙が流れそうになるのをグッとこらえて私は指を動かして返事を打つ。そして、送信ボタンを押してスマホの電源を切った。


スマホを放り投げ、ベットに身を投げる。


何もかもが嫌になって、考えるのをやめた。


だけど……



「今日の夜が怖い……」



遥陽と電話をする夜が一生来なければいいと思った。


『久しぶり。大丈夫だよ。いつもの時間に電話しよう』



***


時刻はよる9時の数分前。


私はあれから何もする気になれず、ぼーっと自分の部屋で過ごしていた。ご飯を食べる気にもなれなくてずっと部屋に引きこもっていた。


もうそろそろで電話をする時間。