「はぁ……どうしたらいいんだろう……」
部屋に引きこもってるせいで悶々とかんがえてしまう。ダメだとわかっていても動く気にはなれないし、かといって夏休みをこのまま無駄にするのもな……。
ーブー、ブー……。
ぼーっとしていると放り投げたスマホが震え出す。なんだろう、と思ってスマホを手に取ると紗夜の名前が画面に出ていた。
「……もしもし……」
『あ、初優?いまどこにいるの?』
「へ?家だけど……」
紗夜からの電話に出ると突然どこにいるか聞かれた。なんでそんなこと聞くんだろう、と不思議に思いながら家にいると答えた。
『そう?なら今から遊びに行かない?気分転換にパーッと行こうよ!』
「……紗夜……。気持ちは嬉しいけど……」
『これは決定事項!じゃあ12時に駅前集合ね!オシャレしてきなよー!』
「あっ、ちょっと、紗夜?!」
紗夜からの遊びの誘いだった。
突然電話をしてきたかと思えば言いたいことだけを言ってすぐに切れた。