次はどんなキラキラした出来事が起こるのだろう。


そんなふうに、期待して遥陽と出会ってから毎日が楽しい。


ーピコン。



「ん?」



まもなく発車された電車に揺られながら思いに浸っていると手に持っていたスマホが震える。


画面を開くと遥陽からメッセージが届いていた。


『今日はありがとう。俺、すげー幸せ。お互いテスト頑張ろうな』


読んでいて嬉しい気持ちと照れくさい気持ちが混ざり合う。


遥陽とのメッセージ交換は宝物が増えていくみたいで大好き。私はメッセージに返事を送るとそっとスマホの画面を閉じて、目をつむった。


『私もすごく幸せだよ。こちらこそありがとう。また今度、2人でゆっくり過ごそうね』


ゆらゆらと電車に揺られながら、家に着くまで遥陽のことを考えていた。