てっきりカフェとか図書館で勉強するもんだと思っていたから遥陽さんの家に行くなんて考えてもいなかった。


誰もいないって言ってるけど、今から遥陽さんの家に行くの……?


な、何も準備出来てないんだけど……!



「い、いやというわけじゃいですけど……」


「じゃあ決まり。俺の部屋広いから多分勉強に集中出来ると思うよ」



にっこりと笑う遥陽さんはとても嬉しそう。


その笑顔を見たら、なんだか断りづらくて苦笑いしてしまう。出来れば家じゃなくてほかの場所が良かったけど……。



「遥陽さんの家、初めてなので緊張します」


「あはは。別に緊張しなくてもいいよ〜。俺しかいないから、リラックスして勉強しよ!」