多分、遥陽さん私の顔が赤いのわかってるな……。
「ふーん。……じゃあ行こうか」
私のそんな反応を見て、ふっと笑う。
その後に私の手を握り、ぎゅっと恋人繋ぎをしてくる。いつもは普通のつなぎ方なのに……。な、なんか恥ずかしい。
「なっ……こ、このつなぎ方はっ……!」
「たまにはいいでしょ?初優ちゃんは俺の彼女ってみんなに知ってもらわなきゃ」
あははと笑いながら冗談ぽく言った遥陽さん。
な、なんでみんなに知ってもらう必要が……。
「別にそんなことしなくても、誰も私のことなんて気にしませんよ。……それに、私は遥陽さんのことしか頭の中にないので……」
思ったことを素直に言ってみたけど恥ずかしすぎてだんだん声が小さくなる。
思わず遥陽さんの手をギュッと強く握った。
「初優ちゃん……可愛すぎ」
「へぁ!?」
顔を逸らしていると遥陽さんのぼそっと呟かれた声で反射的に顔を上げた。