「えっ、そうなの!?」
紗夜から聞いたことない話をたくさん聞いて驚く。どれも遥陽さんからは聞いた事のない話ばかりで、少し胸の当たりがモヤっとした。
「あれ、冷泉さんから聞いてないの?……なんかごめん」
紗夜も私の反応をみて気づいたのかなんか謝られた。私は素直に頷く。
遥陽さんからそんな話聞いたことないよ。
なんで言ってくれなかったの?
……まぁ自分の成績なんてあまり話したくないのはわかるけど、勉強の話になったら少しくらいは教えて貰ってもいいのに……。
「遥陽さん、全然私に将来のこととか、進学のこととか話してくれない。夢とかは聞いたけどそれ以上は話してくれないのはなんでだろう……」
「初優……」
スマホを机の中にしまい、お弁当を広げる。
ぼーっとお弁当を見ながら呟いた。
「私ってあんまり相談されないんだよね。自分ばっかり相談しちゃって。やっぱ年下って頼りないのかな」