高校も同じで、この2年生では同じクラスにもなって。

最高に幸せだった。


それなのに、こんな仕打ち…ひどすぎる。


…コンコンッ


陸斗のことを考えていると、病室のドアがノックされる音がした。

看護師さんかと思い、適当に返事をする。


――すると。


「調子どうだ?」


入ってきたのは、たった今頭の中に思い浮かべていた陸斗だった。


「り…陸斗っ…!なんで!?」

「そんなに驚くことかよ〜」

「だって、この時間はまだ部活のはずじゃ…」

「めずらしく早く終わったんだ。だから、びっくりさせようと思って連絡もしないできてみた」


いたずらっぽく舌をペロッと出して笑う陸斗。


…もう。

こういうところが、わたしは好きだ。


「おばさんから聞いた。入院長引きそうなんだって?」