予想外の展開に、わたしは思わず言葉に詰まった。


「な…、なに言ってるの?あたしだよ?舞…!」

「舞…?」


陸斗は眉間にしわを寄せて首をかしげる。


「ちょっと陸斗、…冗談やめてよ!いくら別れた相手だからって、そういう反応されると普通に悲しいんだけど…!」

「別れた…?って、まるで付き合ってたみたいな言い方されても…」


…待ってよ。

陸斗、…本当にどうしちゃったの?


「あの…、どうやってウチに上がってきたのかは知らないけど、だれかと間違えてるんじゃない?」


わたしは、わけもわからず部屋から追い出された。


どういうこと…?

なんで陸斗…、あんな言い方するの…?


陸斗との再会を喜んだうれし涙だったはずが、悲し涙へと変わった。


そのあと、陸斗のお母さんから話を聞かされた。