『お姉ちゃん、好きな人ができました。奏多くんです』
花が咲き零れるような結愛の笑顔。
そう――観月は知っている。
この世界の未来は人と、人の想いの行く末の先にあることを――。
「結愛、あなたならきっと大丈夫」
観月の横顔は強い哀感に満ちてはいたけれど、その眼差しはまっすぐに逃げる事なく、現実を見つめているようだった。
「だからお願い。これからも奏多様とともに生きることを諦めないで」
神の魂の具現としてあり得ない生を受けた奏多。
一族の誰かが悔いたところで、過ぎた過去は決してやり直せない。
この世界はやがて、無慈悲な神々の怒りを受けて砂上の楼閣のごとく崩れ去るかもしれない。
神と人間は根源的に繋がらない。
不可視の関係性。
人間と神を阻む壁はあまりにも高く硬い。
それでも――
「決められた運命なんかに絶対に負けないで!」
「はい。お姉ちゃん、もちろんです!」
観月の奮起に呼応するように、結愛の覚悟が決まる。
ここにいるみんなで、『破滅の創世』の配下の者達に本気で抗う。
そして、『破滅の創世』の神意に立ち向かう。
「――全力で奏多様と結愛を守ってみせるわ!」
拳を握り締めた観月は、手加減はしないと意を決する。
観月は信じている。
奇跡が起こることを。
奏多達が定められた運命を壊してくれることを。
だからこそ、観月はカードを操り、約定を導き出す。
「降り注ぐは星の裁き……!」
その刹那、立ちはだかるレン達へ無数の強大な岩が流星のごとく降り注ぐ。
カードから放たれた無数の強大な岩はレン達を突き立てようとするが、――全てが無干渉に通り抜けていった。
「無駄ですね」
「まぁ、攻撃自体は無駄でも、こちらに視線を向けさせることはできるよな」
「……っ」
そこに後の先を撃った慧の銃弾が、レン達へと炸裂する。
「結愛、大丈夫か」
「はい。奏多くん」
その間隙を突いて、奏多が結愛を守る位置に移動した。
「結愛は、絶対に守ってみせる!」
奏多は不撓不屈の意思を示す。
身体を張って前に出ると、結愛を守るために動いていった。
だけど、どうしたらこの状況を改善できるんだろう……。
奏多の思考の海に聞こえてくるのは、レン達が迫る音だ。
余韻に浸るには程遠いと、急ぐように近づいて来る。
「悪いが、奏多も結愛もおまえらに渡すつもりはないさ。ここで食い止めさせてもらうぜ!」
そこに慧の銃口から煌めく陽光を斬り裂くように、乾いた音を立てて迫撃砲が放たれる。
七発ほどの弾頭が放物線を描き、すぐに爆音が轟いた。
絶え間ない攻撃の応酬。
だが、肝心のレン達は、弾が命中する前に全て塵のように消えていった。
花が咲き零れるような結愛の笑顔。
そう――観月は知っている。
この世界の未来は人と、人の想いの行く末の先にあることを――。
「結愛、あなたならきっと大丈夫」
観月の横顔は強い哀感に満ちてはいたけれど、その眼差しはまっすぐに逃げる事なく、現実を見つめているようだった。
「だからお願い。これからも奏多様とともに生きることを諦めないで」
神の魂の具現としてあり得ない生を受けた奏多。
一族の誰かが悔いたところで、過ぎた過去は決してやり直せない。
この世界はやがて、無慈悲な神々の怒りを受けて砂上の楼閣のごとく崩れ去るかもしれない。
神と人間は根源的に繋がらない。
不可視の関係性。
人間と神を阻む壁はあまりにも高く硬い。
それでも――
「決められた運命なんかに絶対に負けないで!」
「はい。お姉ちゃん、もちろんです!」
観月の奮起に呼応するように、結愛の覚悟が決まる。
ここにいるみんなで、『破滅の創世』の配下の者達に本気で抗う。
そして、『破滅の創世』の神意に立ち向かう。
「――全力で奏多様と結愛を守ってみせるわ!」
拳を握り締めた観月は、手加減はしないと意を決する。
観月は信じている。
奇跡が起こることを。
奏多達が定められた運命を壊してくれることを。
だからこそ、観月はカードを操り、約定を導き出す。
「降り注ぐは星の裁き……!」
その刹那、立ちはだかるレン達へ無数の強大な岩が流星のごとく降り注ぐ。
カードから放たれた無数の強大な岩はレン達を突き立てようとするが、――全てが無干渉に通り抜けていった。
「無駄ですね」
「まぁ、攻撃自体は無駄でも、こちらに視線を向けさせることはできるよな」
「……っ」
そこに後の先を撃った慧の銃弾が、レン達へと炸裂する。
「結愛、大丈夫か」
「はい。奏多くん」
その間隙を突いて、奏多が結愛を守る位置に移動した。
「結愛は、絶対に守ってみせる!」
奏多は不撓不屈の意思を示す。
身体を張って前に出ると、結愛を守るために動いていった。
だけど、どうしたらこの状況を改善できるんだろう……。
奏多の思考の海に聞こえてくるのは、レン達が迫る音だ。
余韻に浸るには程遠いと、急ぐように近づいて来る。
「悪いが、奏多も結愛もおまえらに渡すつもりはないさ。ここで食い止めさせてもらうぜ!」
そこに慧の銃口から煌めく陽光を斬り裂くように、乾いた音を立てて迫撃砲が放たれる。
七発ほどの弾頭が放物線を描き、すぐに爆音が轟いた。
絶え間ない攻撃の応酬。
だが、肝心のレン達は、弾が命中する前に全て塵のように消えていった。



