あの紅茶休憩があってから、三日が経った。
それから数日ずっと、おかしい――とサードは頭を悩ませていた。あれから三日間、生徒会メンバーと高い確率で遭遇するうえ、絡まれるという事態が続いていた。放っておいて欲しいのに、何故か必要以上に話題を振られたりするのだ。
おかげで、生徒会の崇拝者たちから届けられる、文句の綴られた意見書が倍に増えた。校内を歩けば、嫉妬と嫌悪の眼差しが五割増しで突き刺さる。
サードは風紀委員長という設定を守るため、普段から口数も減らしていた。しかし、そのせいでもう黙っていられないほどストレスが溜まっていた。
「こぼれる溜息も美しさがかかってしまうらしいな。最近ラブレターが増えて困る」
「お前の頭ん中腐ってんじゃねぇの」
「困ったことに夜の誘いも増えている。個人的な時間も作れない身だと、一人ずつに返事をする暇もない」
「黙れ変態野郎」
サードは今、全校集会の定期報告のため、舞台袖口の席に控えていた。普段であれば生徒会と風紀委員会の席は離れているはずなのに、顔も知らない運営委員の一学年生に「会長と委員長はこちらへ」と、隣同士の席に案内されたのだ。
それから数日ずっと、おかしい――とサードは頭を悩ませていた。あれから三日間、生徒会メンバーと高い確率で遭遇するうえ、絡まれるという事態が続いていた。放っておいて欲しいのに、何故か必要以上に話題を振られたりするのだ。
おかげで、生徒会の崇拝者たちから届けられる、文句の綴られた意見書が倍に増えた。校内を歩けば、嫉妬と嫌悪の眼差しが五割増しで突き刺さる。
サードは風紀委員長という設定を守るため、普段から口数も減らしていた。しかし、そのせいでもう黙っていられないほどストレスが溜まっていた。
「こぼれる溜息も美しさがかかってしまうらしいな。最近ラブレターが増えて困る」
「お前の頭ん中腐ってんじゃねぇの」
「困ったことに夜の誘いも増えている。個人的な時間も作れない身だと、一人ずつに返事をする暇もない」
「黙れ変態野郎」
サードは今、全校集会の定期報告のため、舞台袖口の席に控えていた。普段であれば生徒会と風紀委員会の席は離れているはずなのに、顔も知らない運営委員の一学年生に「会長と委員長はこちらへ」と、隣同士の席に案内されたのだ。