「座らないのか?」
彼がそう訊いてきてすぐ、その隣に腰かけていたレオンも「いつまで突っ立っているつもりです」と、まるで参加しないのが悪いと言わんばかりに言ってくる。
こいつら、おかしくね? 普通、なんで連れてきたんだとか、ここにいるんだよとか、そういう疑問を飛ばすのが自然の反応じゃねぇのか?
「えっと、委員長もどうぞ」
申し訳なさそうにソーマに声を掛けられて、サードは渋々ロイの向かいにあるソファに腰かけた。試しに少し口をつけてみた紅茶は、少し蜂蜜が混ぜられているのか、ほんのりと甘さがきいて美味しかった。
そう味見をしたところで、サードは元凶である隣のユーリスへちらりと視線を送った。
「……あのさ、なんでこんなことになってんのか、訊いてもいいか……?」
そもそも、誰も突っ込まない状況がおかしいのだ。俺、風紀委員長だよな、ここは生徒会室だよな、とサードは心の中で三回ほど確認してしまう。
すると、ユーリスがテーブルのクッキーをつまみながら、「実はねぇ」と説明した。
彼がそう訊いてきてすぐ、その隣に腰かけていたレオンも「いつまで突っ立っているつもりです」と、まるで参加しないのが悪いと言わんばかりに言ってくる。
こいつら、おかしくね? 普通、なんで連れてきたんだとか、ここにいるんだよとか、そういう疑問を飛ばすのが自然の反応じゃねぇのか?
「えっと、委員長もどうぞ」
申し訳なさそうにソーマに声を掛けられて、サードは渋々ロイの向かいにあるソファに腰かけた。試しに少し口をつけてみた紅茶は、少し蜂蜜が混ぜられているのか、ほんのりと甘さがきいて美味しかった。
そう味見をしたところで、サードは元凶である隣のユーリスへちらりと視線を送った。
「……あのさ、なんでこんなことになってんのか、訊いてもいいか……?」
そもそも、誰も突っ込まない状況がおかしいのだ。俺、風紀委員長だよな、ここは生徒会室だよな、とサードは心の中で三回ほど確認してしまう。
すると、ユーリスがテーブルのクッキーをつまみながら、「実はねぇ」と説明した。