サードはそう思って、彼らに残念そうな眼差しを送ってしまった。遅れてレオンの「聞いているのですか」という苛立ち交じりの強めの声が聞こえて、自分がすっかり考えに耽ってしまっていたことに遅れて気付く。
「去年、一学年の半裸を見て発情した馬鹿がいたでしょう。同じことを起こさせないよう、当日の警備は抜けがないよう取り組みなさい」
「あ~……。今年は抜かりねぇよ、副会長」
うん、大丈夫。
男同士の裸を見てその気になるとか、もう深く考えないようにする。
けれど上手く表情を取り繕える気もしなくて、サードは答えながらさり気なく視線をそらしてしまっていた。生徒ごっこもいい加減終わりたいので、手っ取り早く『月食』が来てくれないだろうか、と思ったりもする。
特にレオンは、ロイ以上にクドクドと言ってくるため、相手をするのが毎回とても疲れる相手だった。いっそ全てぶちまけてしまいたいくらいに、煩く感じる時が多い。
「あーっと……そもそもな、副会長? 警備体制に文句はなかったんだろ、今更どうこう言われる筋合いはねぇぞ」
「去年、一学年の半裸を見て発情した馬鹿がいたでしょう。同じことを起こさせないよう、当日の警備は抜けがないよう取り組みなさい」
「あ~……。今年は抜かりねぇよ、副会長」
うん、大丈夫。
男同士の裸を見てその気になるとか、もう深く考えないようにする。
けれど上手く表情を取り繕える気もしなくて、サードは答えながらさり気なく視線をそらしてしまっていた。生徒ごっこもいい加減終わりたいので、手っ取り早く『月食』が来てくれないだろうか、と思ったりもする。
特にレオンは、ロイ以上にクドクドと言ってくるため、相手をするのが毎回とても疲れる相手だった。いっそ全てぶちまけてしまいたいくらいに、煩く感じる時が多い。
「あーっと……そもそもな、副会長? 警備体制に文句はなかったんだろ、今更どうこう言われる筋合いはねぇぞ」