サードは、それを思い返しながら「足りなかった」と正直に答えた。テーブルに肘を乗せ、組んだ手に額を押しあてて深い溜息を吐く。
「…………『人間』って、すごく面倒だなぁ」
オムライスを入れたばかりであるはずの胃が、もっと食事を寄越せと言わんばかりに空腹信号を送り続けている。今は味覚や温度感覚も鮮明で、食べ物が美味いというのも『もっと食べたい』となっている原因の一つであるような気がした。
すると、こちらを見ていた部員の一人が笑い出した。
「何言ってんですか委員長。あんま食べてないのに、動き回れる方が変なんですよ」
「大丈夫っすよ、委員長! いつも大盛り三杯食う奴も普通にいますから」
「うちの学園には、ケーキなら一ホール軽く食えちまう『会長補佐』っていう化け物もいますからね。だから安心して追加注文してください。唐揚げとか、肉類の大盛りがいいと思います」
「そっか……つか、あいつケーキを一人で全部食うのか…………」
「…………『人間』って、すごく面倒だなぁ」
オムライスを入れたばかりであるはずの胃が、もっと食事を寄越せと言わんばかりに空腹信号を送り続けている。今は味覚や温度感覚も鮮明で、食べ物が美味いというのも『もっと食べたい』となっている原因の一つであるような気がした。
すると、こちらを見ていた部員の一人が笑い出した。
「何言ってんですか委員長。あんま食べてないのに、動き回れる方が変なんですよ」
「大丈夫っすよ、委員長! いつも大盛り三杯食う奴も普通にいますから」
「うちの学園には、ケーキなら一ホール軽く食えちまう『会長補佐』っていう化け物もいますからね。だから安心して追加注文してください。唐揚げとか、肉類の大盛りがいいと思います」
「そっか……つか、あいつケーキを一人で全部食うのか…………」