傷が痛むので、頼むから勘弁してくれとリューに説明していると、朝のミーティングで部員たちやって来た。彼らは気付くなり、「委員長だ!」「無事ですか」「おかえりなさいッ」と口々に言いながら身体を触ったり叩き出してきたので、思わずサードは「痛いっつってんだろが!」と一通り軽く殴っておいた。
一週間ぶりに見た風紀委員長の机の上には、低い紙の山が置かれていた。
以前に比べると、かなり少ない量だった。何かあったのかとリューに確認してみると、匿名の文句の意見書が減ったせいだという。
意見書は、委員長に相応しくないという嫌味の内容は同じなのだが、少しばかり指摘部分や言い回しが以前と違っていた。風紀委員長のサイン待ちであるその意見書の確認作業に当たりながら、サードはそこに書かれた文面に思わず眉を寄せた。
「……眉間の皺ってなんだ。それのどこが悪い?」
「こっちの意見書は、『笑顔がなさすぎるところを改善されては?』です、委員長」
一週間ぶりに見た風紀委員長の机の上には、低い紙の山が置かれていた。
以前に比べると、かなり少ない量だった。何かあったのかとリューに確認してみると、匿名の文句の意見書が減ったせいだという。
意見書は、委員長に相応しくないという嫌味の内容は同じなのだが、少しばかり指摘部分や言い回しが以前と違っていた。風紀委員長のサイン待ちであるその意見書の確認作業に当たりながら、サードはそこに書かれた文面に思わず眉を寄せた。
「……眉間の皺ってなんだ。それのどこが悪い?」
「こっちの意見書は、『笑顔がなさすぎるところを改善されては?』です、委員長」