思い返せば、先程スミラギが『膨大な魔力を持っている一族がいる』と言っていたが、自分ではほとんど使わないと人物だと話していた。そして、魔法を使うユーリスは、『皇帝のもとで生きられる』と口にしたのだ。
とてもつなく嫌な可能性が脳裏に浮かんだ。まさか嘘だよな、と見つめ返せば、ユーリスが爽やかな笑顔を浮かべてこう言ってきた。
「そんなの、ロイ君に決まってるじゃない。知らなかった? 『皇帝』一族は、代々無限の魔力生産機なんだよ。無限に魔力を生み続けるから、彼らであれば軍事用魔法具の一斉展開も可能なんだ。だから聖軍事機関のトップがやれるんだよ」
サードは、くらりとして「まさかの会長かよ……」と呟いた。
すると、ベッドのそばに立ったロイが、その美貌にニヤリと不敵な笑みを浮かべた。その後ろで可愛らしいエミルが視線を寄越し、レオンがそんな彼を見下ろして見つめ合う。
「これからは『忠犬』として、俺のそばで立派に頑張れ」
「黙れ、ぶっ飛ばすぞ」
こんなのとずっと一緒の未来とか、今は想像したくない。
とてもつなく嫌な可能性が脳裏に浮かんだ。まさか嘘だよな、と見つめ返せば、ユーリスが爽やかな笑顔を浮かべてこう言ってきた。
「そんなの、ロイ君に決まってるじゃない。知らなかった? 『皇帝』一族は、代々無限の魔力生産機なんだよ。無限に魔力を生み続けるから、彼らであれば軍事用魔法具の一斉展開も可能なんだ。だから聖軍事機関のトップがやれるんだよ」
サードは、くらりとして「まさかの会長かよ……」と呟いた。
すると、ベッドのそばに立ったロイが、その美貌にニヤリと不敵な笑みを浮かべた。その後ろで可愛らしいエミルが視線を寄越し、レオンがそんな彼を見下ろして見つめ合う。
「これからは『忠犬』として、俺のそばで立派に頑張れ」
「黙れ、ぶっ飛ばすぞ」
こんなのとずっと一緒の未来とか、今は想像したくない。