意識を失う直前に、屋上にいた生徒会メンバーの誰かと『主従契約』がされたという件も大変気になるが、ここを卒業したうえで『前線で堂々と戦える』ようするというルートについては、一つしか思い浮かばなくて、サードは「おい、スミラギ?」と顔を引き攣らせた。
「……まさか、俺を『聖軍事機関に入れるために』、ここの卒業資格が必要とかいうわけじゃねぇよな……?」
「そのまさかです。生徒会の人間と同じように、既に『次代皇帝』の幹部として決定しているようですよ、おめでとうございます」
「全然有り難くねぇぇぇええええ!」
叫んだ拍子に腹部に激痛が走り、サードは「ぐはっ」と腹を押さえた。その動きだけでも全身が軋むように痛み、ほんの少し前まで痛みに平気だった自分を思って、そして――
「これからも、よろしくおねがいしますね、サード」
そう続けられたスミラギの言葉に、それまで次々に語られた内容を思い返して『生きていていいのか』という、言葉にならない実感が込み上げて、なぜか胸のあたりがきゅぅっと痛くなった。
「……まさか、俺を『聖軍事機関に入れるために』、ここの卒業資格が必要とかいうわけじゃねぇよな……?」
「そのまさかです。生徒会の人間と同じように、既に『次代皇帝』の幹部として決定しているようですよ、おめでとうございます」
「全然有り難くねぇぇぇええええ!」
叫んだ拍子に腹部に激痛が走り、サードは「ぐはっ」と腹を押さえた。その動きだけでも全身が軋むように痛み、ほんの少し前まで痛みに平気だった自分を思って、そして――
「これからも、よろしくおねがいしますね、サード」
そう続けられたスミラギの言葉に、それまで次々に語られた内容を思い返して『生きていていいのか』という、言葉にならない実感が込み上げて、なぜか胸のあたりがきゅぅっと痛くなった。