そこでスミラギは、サードが首を捻って呻っている様子を確認し、額に小さく青筋を立てた。

「あなた、ちゃんと理解出来ていますか?」
「えぇと、国の人間も交えて、学園の全員で大会議が行われたって事だよな? まぁ、反対する奴は多かっただろうなぁって――で、次の風紀委員長はリューなのか?」

 もういいやと思って、サードは考えるのをやめて問う。

 その途端、スミラギが心底残念そうに首を振った。

「はぁ、あなたがここまで馬鹿だとは思いませんでした。『サード・サリファン』について話し合われた結果、全員一致で、あなたは学園に残る事が決定しました。あなたは引き続き学園で過ごし、風紀委員長として、仕事を変わらずこなしてください。以上です」
「はぁああああああ!?」

 サードは、思わずベッドから飛び起きた。またしても例の激痛に襲われてしまい「ぐぉぉぉ」と悶絶したものの、どうにか上体を起こして、スミラギを食い入るように見つめ返した。