互いに笑みのまま、急速に殺気が高まった。
宿敵を認識するように赤い目が光った直後、悪魔が黒い剣を投げた。その瞬間、サードの中でカチリと音がして、思考回路が殺戮衝動へ塗り替わって戦闘モード一色になった。
悪魔は爪を剥き出して動物的に襲いかかり、サードはその攻撃をかわしながらまずは左肩を抉った。その際に出来た隙を、魔が目敏く捉え、お返しとばかりに、反対側の手を伸ばして彼の左肩の肉を薄く削いだ。
ふわり、と互いの髪と衣服が舞う。
その一瞬の刹那、互いに舌舐めずりして獰猛な笑みを浮かべ合った。
直後、超治癒再生が始まるまで待たず、両者共に飢えた獣のような怒涛の攻撃を開始していた。
サードは悪魔から繰り出された蹴りを受けとめると、腹部に自身の膝をめりこませた。こちらの横面に向かってきた悪魔の右爪を、顔を僅かにそらして避け、目の前にきたその悪魔の右腕に食らいついて肉を噛み千切る。
口の中に転がる甘くて苦い悪魔の血肉に、これまで抑え込んでいた欲求が満たされるのを覚えた。直後に両手で取っ組みあった時、悪魔が嗤って訊いてきた。
宿敵を認識するように赤い目が光った直後、悪魔が黒い剣を投げた。その瞬間、サードの中でカチリと音がして、思考回路が殺戮衝動へ塗り替わって戦闘モード一色になった。
悪魔は爪を剥き出して動物的に襲いかかり、サードはその攻撃をかわしながらまずは左肩を抉った。その際に出来た隙を、魔が目敏く捉え、お返しとばかりに、反対側の手を伸ばして彼の左肩の肉を薄く削いだ。
ふわり、と互いの髪と衣服が舞う。
その一瞬の刹那、互いに舌舐めずりして獰猛な笑みを浮かべ合った。
直後、超治癒再生が始まるまで待たず、両者共に飢えた獣のような怒涛の攻撃を開始していた。
サードは悪魔から繰り出された蹴りを受けとめると、腹部に自身の膝をめりこませた。こちらの横面に向かってきた悪魔の右爪を、顔を僅かにそらして避け、目の前にきたその悪魔の右腕に食らいついて肉を噛み千切る。
口の中に転がる甘くて苦い悪魔の血肉に、これまで抑え込んでいた欲求が満たされるのを覚えた。直後に両手で取っ組みあった時、悪魔が嗤って訊いてきた。