すると、一切悩み考える時間もなく、悪魔があっさりとこう答えた。
「うん。いいよ」
いつの間に結界が消えたのか、気付いた時には眼前に悪魔が迫っていた。
サードは驚くよりも先に、教え込まれた戦闘意識で一撃目となる悪魔の剣先をよけた。そのまま反撃に出るべく、爪を伸ばした手刀を突き出す。
悪魔が「おや」と愉しげに言って一瞬でかわした。しかし、サードは殺気立った目を見開いたて凝視したまま、構わず次の攻撃を繰り出して、剣を持つ悪魔の右手首を切断していた。続いて腹部を破壊するべく膝を突き入れようとしたものの、悪魔が残った手で、揃えた爪を突き返してきて瞬時に身を翻した。
これまで相手にした半悪魔体よりも、格段に速い。
サードは身を翻しつつ、次の一手に出るべく素早く悪魔の背後に回り込んだ。勢いを付けて身体を半回転させ、その背中に砲弾の威力がある渾身の回し蹴りを入れる。
直後、背骨を折られた悪魔の身体が吹き飛んだ。それはユーリスとレオンの間を通過し、激しい破壊音を上げて校舎の壁を砕いた。
「うん。いいよ」
いつの間に結界が消えたのか、気付いた時には眼前に悪魔が迫っていた。
サードは驚くよりも先に、教え込まれた戦闘意識で一撃目となる悪魔の剣先をよけた。そのまま反撃に出るべく、爪を伸ばした手刀を突き出す。
悪魔が「おや」と愉しげに言って一瞬でかわした。しかし、サードは殺気立った目を見開いたて凝視したまま、構わず次の攻撃を繰り出して、剣を持つ悪魔の右手首を切断していた。続いて腹部を破壊するべく膝を突き入れようとしたものの、悪魔が残った手で、揃えた爪を突き返してきて瞬時に身を翻した。
これまで相手にした半悪魔体よりも、格段に速い。
サードは身を翻しつつ、次の一手に出るべく素早く悪魔の背後に回り込んだ。勢いを付けて身体を半回転させ、その背中に砲弾の威力がある渾身の回し蹴りを入れる。
直後、背骨を折られた悪魔の身体が吹き飛んだ。それはユーリスとレオンの間を通過し、激しい破壊音を上げて校舎の壁を砕いた。