エミルと合流した際、視界を邪魔していた砂埃が晴れた。大型の魔獣を全て倒したのを確認したユーリスが魔法を解いて、見えなくされていた頭上の異変が姿を現した。
そこには、運動場と空を隔てるように、透明なガラスのようにも見える分厚い『壁』が存在していた。透明な足場を戦闘フィールドに悪魔とロイが、息もつかぬほどの速さで剣を交え続けている。
悪魔は、片手で剣を軽く握って振り回していた。時々、まるで遊ぶように平気な顔で剣を投げ放つなど、型破りな剣技でロイを翻弄していた。
「おいおい、なんだよコレッ。上に行けねぇんだけど!?」
「足場の透明な床というより、そもそも本来は『見事な結界』なんだよねぇ。まさか『通過』も出来ないものだとは思わなくてさ」
通過性がなく、向こうからの攻撃も弾かれてしまう。魔獣との戦いが終わったユーリスが、いくつか実際に確認して改めて分析にあたってから、しみじみとした様子でそう呟いた。
そこには、運動場と空を隔てるように、透明なガラスのようにも見える分厚い『壁』が存在していた。透明な足場を戦闘フィールドに悪魔とロイが、息もつかぬほどの速さで剣を交え続けている。
悪魔は、片手で剣を軽く握って振り回していた。時々、まるで遊ぶように平気な顔で剣を投げ放つなど、型破りな剣技でロイを翻弄していた。
「おいおい、なんだよコレッ。上に行けねぇんだけど!?」
「足場の透明な床というより、そもそも本来は『見事な結界』なんだよねぇ。まさか『通過』も出来ないものだとは思わなくてさ」
通過性がなく、向こうからの攻撃も弾かれてしまう。魔獣との戦いが終わったユーリスが、いくつか実際に確認して改めて分析にあたってから、しみじみとした様子でそう呟いた。