睨み付けるサードの横で、まるでそんな突っ込みなど聞こえていないかのように、ユーリスが「やっぱりレオン君もそう感じたのか」と相槌を打つ。
「主人である悪魔が定めた獲物には手を出さないというと、もしかしたら少しは知能を持ち合せていると考えるべきかもしれない。そうすると、群れを統率するような、もっと大きな個体が複数いてもおかしくはないよね」
「おいコラ、無視してんじゃねぇぞ、副会長と会計」
「お黙りなさい。今は真面目な話をしているのです」
サードとレオンが睨み合う。
その時、しばらく思案し続けていたソーマが「あの」と控えめに発言した。
「ユーリス先輩、それは大物の『死食い犬』が存在していて、知能がいくらか発達しているから出てくるタイミングを見計らっている、という可能性もあるわけですか?」
「その可能性もあるだろうね。何せ、歴代の聖騎士たちは『死食い犬』で命を落としたこともあるとは記録に残っている。そうすると恐らく、そこに記されていたように『馬よりも大きい個体』が出てくると考えていいと思う」
「主人である悪魔が定めた獲物には手を出さないというと、もしかしたら少しは知能を持ち合せていると考えるべきかもしれない。そうすると、群れを統率するような、もっと大きな個体が複数いてもおかしくはないよね」
「おいコラ、無視してんじゃねぇぞ、副会長と会計」
「お黙りなさい。今は真面目な話をしているのです」
サードとレオンが睨み合う。
その時、しばらく思案し続けていたソーマが「あの」と控えめに発言した。
「ユーリス先輩、それは大物の『死食い犬』が存在していて、知能がいくらか発達しているから出てくるタイミングを見計らっている、という可能性もあるわけですか?」
「その可能性もあるだろうね。何せ、歴代の聖騎士たちは『死食い犬』で命を落としたこともあるとは記録に残っている。そうすると恐らく、そこに記されていたように『馬よりも大きい個体』が出てくると考えていいと思う」