口を開いて一気にそう捲し立てる。

 その様子を、目の前からずっと見つめていたユーリスが、きょとんとしてこう言った。

「知ってるよ~。俺たちの世代で終わりにするんでしょ?」
「お前分かってないだろ。この計画は、『一人の犠牲も出さないこと』が最低条件で、特にお前らが餌食になるのが困るんだッ。お前らが入り込んだ時点で任務がややこくしなって、泣きそうだよこんチクショー!」

 というか、なぜ喋ったんだスミラギ。

 そして、どうしてこいつらの提案に軽く応じたんだ、理事長とスミラギよ。

 生徒会のメンバーは個性が強すぎるうえ、人の話を全く聞かないどころか、ろくでもない方に事態を悪化させる問題児なのである。最強の少年たちとはいえ、所詮は生身の人間なのだ。うっかり死んでしまわれたら、非常にまずい。

 そこまで考えた時、サードはココに、味方が一人いたことを思い出した。

「そうだ。スミラギが保健室に待機していたな。うん、そうだよ、あいつがいるじゃんッ」
「スミラギ先生がいるのですか?」