「悪魔は『皇帝』の他は眼中にありませんし、そもそも、あなたが悪魔に負けなければいいだけの話です。百パーセントの肉体活性であれば、これまでの苦痛とは比べものにならない苦しみになるでしょう。そうなった時は、教え子への情けとして、私が直々に『斬首して差し上げますので』安心なさい」
「うわぁ……物騒な『先生』だなぁ。まぁ、一瞬で終わらせてくれるってんなら有り難いし、その時はお願いするよ」
スミラギには手間をかけてしまうが、彼は出来ないことは口にしない男だ。一気に処分してくれるというのであれば、最期のことを余計に考えず、自分も戦いに集中出来るだろう。
スミラギが先を誘導し、サードは彼の後をついて歩いた。扉に手をかけたところで、彼が思い出したようにこちらを振り返ってきた。
「今回の研究で、悪魔の力を持った人間を作り出すことは、現実的に不可能であると判断されました。知っていますか、異常性が発露されなかったのは『あなただけ』なのですよ。つまり、あなたは寿命に欠陥があるだけの、偶然にも出来た完璧な半悪魔体でもあるのです」
「俺は優秀ってだけで、完璧ではないだろ。つか、俺らに異常性なんてあったか? 身体機能を除けば、半分以上はほとんど普通の子供だったよ」
「うわぁ……物騒な『先生』だなぁ。まぁ、一瞬で終わらせてくれるってんなら有り難いし、その時はお願いするよ」
スミラギには手間をかけてしまうが、彼は出来ないことは口にしない男だ。一気に処分してくれるというのであれば、最期のことを余計に考えず、自分も戦いに集中出来るだろう。
スミラギが先を誘導し、サードは彼の後をついて歩いた。扉に手をかけたところで、彼が思い出したようにこちらを振り返ってきた。
「今回の研究で、悪魔の力を持った人間を作り出すことは、現実的に不可能であると判断されました。知っていますか、異常性が発露されなかったのは『あなただけ』なのですよ。つまり、あなたは寿命に欠陥があるだけの、偶然にも出来た完璧な半悪魔体でもあるのです」
「俺は優秀ってだけで、完璧ではないだろ。つか、俺らに異常性なんてあったか? 身体機能を除けば、半分以上はほとんど普通の子供だったよ」