「まずは悪魔の来訪によって、多くの生徒が死ぬ要因から話しましょう」
椅子に座り直すなり、スミラギがそう切り出した。
「これは、悪魔の食べ残しを目的に付いて回っている『死食い犬』という魔獣のせいで、被害が拡大しているのです。彼らは人間の臓器が主食で、低知能でありながら高い身体能力と、強靭な牙を持って無尽蔵に襲いかかってくるため、素人には難しい相手です」
「え、『魔獣』? というか、『死食い犬』って……?」
「この世界には、魔物と呼ばれる人害生命体が存在しています。そのために我が国には戦闘魔術師団や魔剣士がおり、人里に危害を与える魔物の討伐なども行なわれています。その存在と歴史があったからこそ、今回の対悪魔計画が可能だったとも言えます」
悪魔だけではなく、魔物と呼ばれているモノもあるのか……でもサードは、それがどうして自分たちの半悪魔体の実験に繋がるのか、分からなかった。
「……えーと、なんで計画が可能だったのか、訊いてもいいか?」
椅子に座り直すなり、スミラギがそう切り出した。
「これは、悪魔の食べ残しを目的に付いて回っている『死食い犬』という魔獣のせいで、被害が拡大しているのです。彼らは人間の臓器が主食で、低知能でありながら高い身体能力と、強靭な牙を持って無尽蔵に襲いかかってくるため、素人には難しい相手です」
「え、『魔獣』? というか、『死食い犬』って……?」
「この世界には、魔物と呼ばれる人害生命体が存在しています。そのために我が国には戦闘魔術師団や魔剣士がおり、人里に危害を与える魔物の討伐なども行なわれています。その存在と歴史があったからこそ、今回の対悪魔計画が可能だったとも言えます」
悪魔だけではなく、魔物と呼ばれているモノもあるのか……でもサードは、それがどうして自分たちの半悪魔体の実験に繋がるのか、分からなかった。
「……えーと、なんで計画が可能だったのか、訊いてもいいか?」