「生徒たちに関しては、午前の授業が終わり次第、理由を付けて学園の外に誘導される手筈です。全員脱出次第、ここは悪魔の生存反応が消えるまで、強固な結界に閉ざされることになります」
「俺は、学園のどのあたりに待機していればいいんだ?」
「きちんと指示しますので、まずは説明をお聞きなさい。私たちには他の関係者よりも少し時間に余裕がありますが、――私の『授業』を中断するようであれば、逆さにして壁に貼り付けますよ」
軽く片眉を上げたスミラギの瞳に、絶対零度の威圧感を見て取り、サードは咄嗟に両手で口を塞いだ。
スミラギは「よろしい」と言うと、ふと思い出したように「あなたの飲み物を用意しましょうか」と、口を付けないままでいた自分の珈琲カップを持って、奥の備え付けキッチンへと入っていった。
しばらくすると、彼が暖かい珈琲と、暖かいココアを淹れて戻ってきた。
トム・サリファンやスミラギと出会った時も、初めて手渡されたのは暖かいココアだった。それをなんとなく思い出したサードは、湯気の立つそのマグカップを受け取った。
「俺は、学園のどのあたりに待機していればいいんだ?」
「きちんと指示しますので、まずは説明をお聞きなさい。私たちには他の関係者よりも少し時間に余裕がありますが、――私の『授業』を中断するようであれば、逆さにして壁に貼り付けますよ」
軽く片眉を上げたスミラギの瞳に、絶対零度の威圧感を見て取り、サードは咄嗟に両手で口を塞いだ。
スミラギは「よろしい」と言うと、ふと思い出したように「あなたの飲み物を用意しましょうか」と、口を付けないままでいた自分の珈琲カップを持って、奥の備え付けキッチンへと入っていった。
しばらくすると、彼が暖かい珈琲と、暖かいココアを淹れて戻ってきた。
トム・サリファンやスミラギと出会った時も、初めて手渡されたのは暖かいココアだった。それをなんとなく思い出したサードは、湯気の立つそのマグカップを受け取った。