「サリファン君、僕も二度目のケーキなの~。すっごく幸せ~」
「誰もそんなこと訊いてねぇよ」
「私は先程チーズケーキを頂いて糖分はこりごりなので、珈琲だけ頂きます」
「じゃあなんで隣に座った?」
しれっと珈琲を飲むレオンの横顔に、サードは冷ややかな視線を送った。忌々しい美麗眼鏡は、相手にすらしないというように涼しげな表情である。
サードは、ケーキの上に乗った苺を凝視した後、黙々と上品にケーキを食べるメンバーをチラリと盗み見た。その中で、ケーキの上に苺が残っていない人物を一人見付けて、小さな声で質問した。
「…………なぁ、会計。この緑の草も食べるのか?」
「へ? 普通に果実だけ食べた方が美味しいけど」
ユーリスが、きょとんとして答える。それを聞いたサードは、「ふむ」と改めてケーキに目を向けた。
「なるほど。つまり、もしかしたらこの生地の間に入ってる赤いやつも、コレの実の可能性もある、のか……?」
「え、独り言? 独り言なのサード君? というかさ――いやいやいやいやいや、これはヘタを取られてスライスされただけの苺だからね?!」
「誰もそんなこと訊いてねぇよ」
「私は先程チーズケーキを頂いて糖分はこりごりなので、珈琲だけ頂きます」
「じゃあなんで隣に座った?」
しれっと珈琲を飲むレオンの横顔に、サードは冷ややかな視線を送った。忌々しい美麗眼鏡は、相手にすらしないというように涼しげな表情である。
サードは、ケーキの上に乗った苺を凝視した後、黙々と上品にケーキを食べるメンバーをチラリと盗み見た。その中で、ケーキの上に苺が残っていない人物を一人見付けて、小さな声で質問した。
「…………なぁ、会計。この緑の草も食べるのか?」
「へ? 普通に果実だけ食べた方が美味しいけど」
ユーリスが、きょとんとして答える。それを聞いたサードは、「ふむ」と改めてケーキに目を向けた。
「なるほど。つまり、もしかしたらこの生地の間に入ってる赤いやつも、コレの実の可能性もある、のか……?」
「え、独り言? 独り言なのサード君? というかさ――いやいやいやいやいや、これはヘタを取られてスライスされただけの苺だからね?!」