僕は君が来てくれた事実だけで嬉しいから、君がいてくれさえすれば、それでいいのに。

自分が無駄にしたことはわかってる、つもり。


「兄ちゃん、もうその人、二度と来ないと思う。

ひどいこと口にしたんでしょ。

聞いたよ少しだけ。

兄ちゃんが思ってもないこと口にする癖、照れ隠しって分かってるけど一緒にいて苦しかったって、ただ支えてあげたくて、幸せになってほしいだけだったのにって言ってたよ」


君しかいないと思っていたのに、全て投げやりにして、君を疎かにしてたのは僕だ。

自業自得なのはわかってた。

「もう追いかけるのやめなよ」

「そんな事言われても、僕には無理なんだよ」

「兄ちゃん、その人だけじゃないよ、他にも色んな人いるじゃん」

そんなの何回も考えた…なのに、諦めがつかない、つけられないから。

もうどうすればいいか分かんなくて、君のことずっと求めてしまう。