君からかもしれない手紙の存在を知っての行動に悶えた。

「これなんだけど」

そう言いながら見せた封筒は、薄い茶色の長い封筒で、学校の名前が書いてあった。

「学校からじゃん。そんなんいらない」

そう言いながら僕は、今動かせる腕を使って、差し出された封筒を振り払った。



「なにすんの、兄ちゃん!
…先生たちが持ってきてくれたんよ」

弟は顔を赤くして、僕が振り払った封筒を拾っていた。


「兄ちゃんのそういうとこが嫌い」
僕は弟にすら嫌われるクズだ。

君からじゃなきゃ受け取りたくない、君以外どうでもよくて。


「兄ちゃん、前付き合ってた人?おるでしょ。その人、入院してすぐの頃、お花持ってきてくれたよ」

「来てくれたの!?ほんとに?」

「そういう人を選ぶようなことばかりしてるから、みんな付き合うの疲れて離れていくんじゃないの」