動いてないと、本来体の関節が固くなるらしいが、何故か僕が動かせるのは、不思議な出来事らしい。
僕の体は、動いていない状態が長かったから、筋肉が減少していて、さっき弟に手を握られたときに大きく感じたらしい。
いっそこのまま死ねたら良かったのに。
いや、君の中ではもう死んでるのかもしれないな。
弟しか仲が良いと呼べる人は、1人もいなくて。
弟も別にそんなに仲いいと言っていいかどうかも、怪しいくらい。
「兄ちゃんに、数年前に、手紙を置いてった人がおるんだけど」
「え!?痛ッ…てぇ…」
僕は驚きのあまり、体を無理やり動かそうとして、やはり少し関節が痛む。