僕と弟を乗せた車は、弟の運転で、向かうことになった。 「兄ちゃん、忘れ物ない?大丈夫?」 「あぁ、どこかで、コンビニだけ寄ってくれないか?」 「何買うの?」 「ちょっとな…、薬飲むようでお水が欲しくてな」 「兄ちゃん一人で行ける?代わりに行こうか?」 「いや、大丈夫。一人で行ける」 途中コンビニに寄るように伝え、走り始めた車の中、それ以上の会話は無かった。 きっと僕の緊張感が、伝わっていたからだと思った。