見つけられた招待状は、結婚式の日付が書いてあった。 もうすぐ結婚式の日で、考えれば考えるほど、僕じゃない誰かとの結婚が嫌で嫌で、嫌で嫌で嫌で、苦しくなった。 でも、僕は、……決めた。 君に会いに行くことを。 会ったらおめでとうと言うんだ。 「連れてってくれないか」 弟に、そう伝えた。 弟は快く引き受けてくれた。 当日まで、リハビリを頑張って、先生から外出許可を得た。 「これでいける」 準備は整った。