「たとえ、二人に明日が来なくとも
これだけは約束しよう。
僕は君以外の人を好きになることはないよ。
いつまでも、君に恋をしているから」
君が一番好きだと言った歌詞。
君が私を思い出すと言ってくれた歌詞。
知らぬ間に私も大好きな歌詞になっていたよ。
好きな人が好きなものは自然と好きになってしまう、というのは本当なんだね。
そのとき、視界の端に映ったのは大好きな彼だった。
車椅子に乗って、静かに涙を流しながらこちらを見ている。
ずっと会いたかった君の姿をこの目に映すことができて胸が痛いほどぎゅっと締め付けられた。
瞬間、じわりと視界が歪んで私の瞳から透明な雫がこぼれ落ちてつぅと頬を伝う。
「ずっと、ずっと、僕は君に伝えたかった……っ」
いくつもの涙が頬を伝っていくけれど、私は必死に歌詞を繋いでいく。
そして、ラストの歌詞を私は声にして音を紡ぐ。
「君に、好きっていいたくて。明日もこれから先も僕のそばにいてくれませんか……っ?」
これが、今の私の正直な気持ちだった。
どんな君でもいい。
君がこれから生きていく未来が暗いものじゃなくて明るいものにしたいから。
たとえ、君の世界から音が消えても私がそれ以上に溢れる君への愛を伝え続けるから。
だから、明日もこの先もずっと私のそばにいてよ。