「…僕に、幸せに?」
「うん」
「つまり月矢さんは、欲しい物もして欲しいことも無いってことですか?」
「ううん、さっきも言った通り、『君に幸せになって欲しい』っていうのが私の願いごと。君にして欲しいことなんだよ」
まったく意味がわからない。
「真面目に考えたんですか?」
「うん、結構真面目に」
「こっちは自分のできる範囲でですけど、ちゃんとお返ししようとしてたんですよ?」
「分かってる。別にからかったわけじゃないよ」
「じゃあ、なんでそんなこと!しかも『幸せになれ』だなんて、今すぐには無茶じゃないですか!」
「うん、知ってる」
「じゃあ、なんで…」
「最終的に私が君にしてもらいたいのは『幸せになること』。大事なのは手段だよ」
「手段…」
「君は、したくもないことをしたし、それから逃げたから苦しくなった。君が言ってたんだよ。『自業自得』だって。じゃあ君はその時、本当はどうすれば良かったんだと思う?」
「その、したくないことをするしかなかったと思います。あのまま、しておけばきっと…今よりもきっと有意義な生活ができてたと思います」
「でも、それって幸せだったの?」
そんなわけがない。少なくとも、僕にとってそれは酷い苦痛だった。それでも、
「でも、「他の人もしてるから」」
「…!」
「やっぱり言うと思ったよ」
「なんでわかったんです?」
「だって、昨日も似たようなこと言ってたし。黒雲くんってさ、もしかして『自分で
物事決められない人』なのかな?」
「自分で…」
「ううん、正確には『他人の尺度に合わせて生きる人』かもね。私はそう感じたんだ。」
「なんで、ですか?」
「だって、自分の意思で動いてない。『水で良い』とかは、自分の飲みたいものじゃなくて、十中八九あるであろう物を選んでて安牌を取ってる感じ。まあこれは考えすぎかもだけど」
「…はあ」
「本命はここから。君は『誰かがやってるから』、『誰かとしていれば』、『誰かはこうだから』、これで語ることが多いよ。昨日だけでも結構聞いた。その度に『多分受け身で生きてきたのかな』って思ったの」
昨日の発言を振り返る。『みんなやってる』、『他のみんなは』、『普通』。そんなことを、確かに言っていた。
「でも、実際それは必要な思考では?」
「囚われすぎなの。君は自分で物事を決めてるようで、実際は周りに合わせてるだけ。『決定してるだけで自分の意思はそこにない』って、君の行動はそんな感じにとれるよ」
「そう、ですか」
「それは言わば『自分で自分を縛ってる』人生だと思わない?」
「僕は、そんなに変に感じません」
「んああ〜、まあそーなるよね〜!今までそうだったんだもんね〜!」
頭を抱えてしまった…。自分としてはなんの違和感も問題もない発言だったが、どこかおかしかったんだろうか。
「君、ワガママとか言ったことないの?」
「多分あるけど、今となっては誰かに合わせることのほうがほとんどです」
「それはだめ!全部他人に合わせる。それは確かに誰も傷つかない平和な手段だよ。でも、そればっかりだと、いつか来る自分で何かを決断する場面で苦労するの。いつしか自分が何がしたいかも考えなくなる、今の君がそれ」
「それもう手遅れじゃ…」
「…まあいいや。話を戻そう」
「はい」
二人で水を一口飲み、思考をリセットした。
「さて、どこまで話したんだっけ」
「僕がどうすればよかったのか、ってとこです」
「そう。じゃあもう私なりの考え言っちゃうね」
「はい」
「それはね、『君のしたいことをする』だよ」
「え…でも僕は自分で何もしないって決めて…」
「それって本当にしたいことなの?どこにも行かず、何も求めず、ただグータラして
るのが?」
「それは…自分なんかがそうしてるのが…申し訳なくて」
「だーかーらー!自分を!大切に!」
「した上でこうしたんですが…」
「それは『傷つかないように』って話でしょ。私が言ってるのは『本当に自分は何がしたいか』だよ。自分の主張、気持ち、意見を通すことも自分を大切にすることだよ」
「自分の気持ち…」
「私が言った『手段』はそれ。君が、君のしたいことをして君の考えを言って君の思うまま生きることだよ」
「僕の思うままに…」
「そう。君はそれをせず、無理をしすぎたの。そのせいで、本当にしたいことが分からずに引きこもった。私はそう思うんだ。だって本当は昨日みたいにどっかに出掛けたり、気になること、したいんでしょ?」
「それは、そうです。そうです!」
「最初はきっと、怖くて大変かもしれない。でもこのままじゃ君はいつか駄目になる。楽しく生きれなくなるんだよ。…だからさ、ここから始めない?君がちゃんと生きれるように。幸せになれるように!誰かに合わせない『君の人生』を送れるように!」
確かに、怖い。言いたいことは言ってこなかった。したくないことに向かい続けた。やりたいことを出来なかった。何も、何も成し得ていない。でも、少しでも、昨日泣いていた自分より、自分を肯定できるようになれるなら!
「はい!僕、頑張ります!」
「よし!良い返事!じゃあまずは…君が今、これからしたいことを言ってみよう
か!」
「………」
「ああ、考える時間が必要みたいだね…」
自分が、したいこと。今、したいこと。
「わかりません」
「こればっかりは何も助けてあげられませんなぁ」
「…あ」
「あった?」
「いや、ないんですけど。」
「じゃあどうしたん?」
「したくないことが、いっぱいあります」
このまま辛い生き方をしたくない。順調だった頃に戻りたい。楽しく生きていたい。罪悪感を感じずに生きたい。彼女が言うような幸せが欲しい。今までと同じ生活をしたくない。このまま落ちぶれたくない。誰にも傷つけられたくない。嫌われたくない。苦しみたくない。この気持ちを抱えていたくない。
「本当に、いっぱいあります」
「それは、きっとしたいことに近づくヒントだよ。そこから何がしたいかを見つけるの」
「何が、したいか…」
「何をすれば、何をできればそれから逃げられるか。それを考えるの」
自分がしたくないことから逃げる方法。何をしなければ逃げられるのか。何をしていたからこうなったのか。自分が生きる上での目標を見つける。それは確かにしたいことだが、すぐには出来ない。今はその段階にいない。その後どうしてたからこうなった?無理に走り続けたから。じゃあその時どうしてればよかった?今は分かる。『逃げる』これが正しかった。その場しのぎだが、一度何がしたいか、自分を見つめ直す時間が必要だった。こうなった以上もう遅いが、きっと本当にしたいことを見つけるには必要なことだ。いや…これは必要なことであってしたいことかは分からない。
「なんか…したいことと、しなきゃいけないことが、ごっちゃになりました」
「う〜ん、それをいざするってなった時に『辛い』って思うようなら、それは違うと思うな」
「『辛い』…ですか」
「もしくは、言い方を変えたり、ちょっと近い物事に変えてみたり、色々試しなよ」
逃げること。この言い方だと、きっとそれをしている間に罪悪感で苦しくなってしまう。別の言い方、『自分探し』なんてのは洒落臭い。『家出』なんてのはもってのほかだ。…今、『家出』、そう自分は考えたのか?少しでも?なんで『家から出る前提で』話を進めている?
「僕、多分分かりました。今一番したくないこと」
「…何かな」
「『帰りたくない』です」
「昨日言ってたよね?」
「はい。でも今気づいたんです。今考えてて、したくないことを上げてたら多くの辛いことが出てきて、それから『逃げたい』って思ったんです。逃げるだけなら、今までみたいに自堕落な生活をしたり、好きなことするだけで良いはずなのに、それなのに『家出』って言葉が出てきたんです。きっとさっき言ったみたいな生活をしてたら、誰よりも応援してくれた、僕のために頑張った母や、これから受験の妹、迷惑をかけた父に見られながら生きることになる。…やっぱり罪悪感ってのは厄介ですね。何しても付きまとってくる。きっとそれが、何よりも辛いです。苦しいです。本当に自分勝手だって思うけど、これが本当にしたいことです」
「…そうか、うん、そうか。やっと、言えたね」
「じゃあ、君には、それをやってもらうよ」
「はい」
「でも、これは大変なことだよ。きっといっぱいの人に迷惑をかける。今は成人だけど、きっとまだ子供だって言う人もいる。まだ高校生だ。君の家族についてはよく知らないけど、心配もすると思う。……今からでも遅くないよ。強制はしない。君が決めていいよ」
「え…」
「君の人生は君のもの。君はお返しがしたいって言ったけど、元から私は何もいらなかった。君の好きなようにして。散々引っ掻き回してごめんね。でも……君が心配なんだ」
あの時『幸せになってほしい』って言った彼女の真意は分からない。僕を思って言ったのか、彼女のためなのか。でも、これが本当に自分のためになることなら、今の自分を、変えられるなら。
「いや、やります」
「…そうか」
「あと、きっと『家出』だって思ってますよね」
「違うの?」
「はい。月矢さんは『したいことをする』って言いましたよね」
「うん」
「じゃあ『家出』って言い方は不自然です」
僕が今したいこと。それは恩返し。ここまでしてくれた月矢さんに恩返しがしたい。でも、きっと彼女は優しいから受け入れてくれないだろう。だから、こうする。今僕がしたいこと。そして、僕のためにしないと行けないこと。彼女が『家出』と言ったそれ。きっと、それらを一言で表すには、これしか無い。恥ずかしがっても意味がない。どう思われるかも分からないが、これしかない。肺いっぱいに空気を吸って口に出した。
「月矢さんと、一緒にいたいです」
「うん」
「つまり月矢さんは、欲しい物もして欲しいことも無いってことですか?」
「ううん、さっきも言った通り、『君に幸せになって欲しい』っていうのが私の願いごと。君にして欲しいことなんだよ」
まったく意味がわからない。
「真面目に考えたんですか?」
「うん、結構真面目に」
「こっちは自分のできる範囲でですけど、ちゃんとお返ししようとしてたんですよ?」
「分かってる。別にからかったわけじゃないよ」
「じゃあ、なんでそんなこと!しかも『幸せになれ』だなんて、今すぐには無茶じゃないですか!」
「うん、知ってる」
「じゃあ、なんで…」
「最終的に私が君にしてもらいたいのは『幸せになること』。大事なのは手段だよ」
「手段…」
「君は、したくもないことをしたし、それから逃げたから苦しくなった。君が言ってたんだよ。『自業自得』だって。じゃあ君はその時、本当はどうすれば良かったんだと思う?」
「その、したくないことをするしかなかったと思います。あのまま、しておけばきっと…今よりもきっと有意義な生活ができてたと思います」
「でも、それって幸せだったの?」
そんなわけがない。少なくとも、僕にとってそれは酷い苦痛だった。それでも、
「でも、「他の人もしてるから」」
「…!」
「やっぱり言うと思ったよ」
「なんでわかったんです?」
「だって、昨日も似たようなこと言ってたし。黒雲くんってさ、もしかして『自分で
物事決められない人』なのかな?」
「自分で…」
「ううん、正確には『他人の尺度に合わせて生きる人』かもね。私はそう感じたんだ。」
「なんで、ですか?」
「だって、自分の意思で動いてない。『水で良い』とかは、自分の飲みたいものじゃなくて、十中八九あるであろう物を選んでて安牌を取ってる感じ。まあこれは考えすぎかもだけど」
「…はあ」
「本命はここから。君は『誰かがやってるから』、『誰かとしていれば』、『誰かはこうだから』、これで語ることが多いよ。昨日だけでも結構聞いた。その度に『多分受け身で生きてきたのかな』って思ったの」
昨日の発言を振り返る。『みんなやってる』、『他のみんなは』、『普通』。そんなことを、確かに言っていた。
「でも、実際それは必要な思考では?」
「囚われすぎなの。君は自分で物事を決めてるようで、実際は周りに合わせてるだけ。『決定してるだけで自分の意思はそこにない』って、君の行動はそんな感じにとれるよ」
「そう、ですか」
「それは言わば『自分で自分を縛ってる』人生だと思わない?」
「僕は、そんなに変に感じません」
「んああ〜、まあそーなるよね〜!今までそうだったんだもんね〜!」
頭を抱えてしまった…。自分としてはなんの違和感も問題もない発言だったが、どこかおかしかったんだろうか。
「君、ワガママとか言ったことないの?」
「多分あるけど、今となっては誰かに合わせることのほうがほとんどです」
「それはだめ!全部他人に合わせる。それは確かに誰も傷つかない平和な手段だよ。でも、そればっかりだと、いつか来る自分で何かを決断する場面で苦労するの。いつしか自分が何がしたいかも考えなくなる、今の君がそれ」
「それもう手遅れじゃ…」
「…まあいいや。話を戻そう」
「はい」
二人で水を一口飲み、思考をリセットした。
「さて、どこまで話したんだっけ」
「僕がどうすればよかったのか、ってとこです」
「そう。じゃあもう私なりの考え言っちゃうね」
「はい」
「それはね、『君のしたいことをする』だよ」
「え…でも僕は自分で何もしないって決めて…」
「それって本当にしたいことなの?どこにも行かず、何も求めず、ただグータラして
るのが?」
「それは…自分なんかがそうしてるのが…申し訳なくて」
「だーかーらー!自分を!大切に!」
「した上でこうしたんですが…」
「それは『傷つかないように』って話でしょ。私が言ってるのは『本当に自分は何がしたいか』だよ。自分の主張、気持ち、意見を通すことも自分を大切にすることだよ」
「自分の気持ち…」
「私が言った『手段』はそれ。君が、君のしたいことをして君の考えを言って君の思うまま生きることだよ」
「僕の思うままに…」
「そう。君はそれをせず、無理をしすぎたの。そのせいで、本当にしたいことが分からずに引きこもった。私はそう思うんだ。だって本当は昨日みたいにどっかに出掛けたり、気になること、したいんでしょ?」
「それは、そうです。そうです!」
「最初はきっと、怖くて大変かもしれない。でもこのままじゃ君はいつか駄目になる。楽しく生きれなくなるんだよ。…だからさ、ここから始めない?君がちゃんと生きれるように。幸せになれるように!誰かに合わせない『君の人生』を送れるように!」
確かに、怖い。言いたいことは言ってこなかった。したくないことに向かい続けた。やりたいことを出来なかった。何も、何も成し得ていない。でも、少しでも、昨日泣いていた自分より、自分を肯定できるようになれるなら!
「はい!僕、頑張ります!」
「よし!良い返事!じゃあまずは…君が今、これからしたいことを言ってみよう
か!」
「………」
「ああ、考える時間が必要みたいだね…」
自分が、したいこと。今、したいこと。
「わかりません」
「こればっかりは何も助けてあげられませんなぁ」
「…あ」
「あった?」
「いや、ないんですけど。」
「じゃあどうしたん?」
「したくないことが、いっぱいあります」
このまま辛い生き方をしたくない。順調だった頃に戻りたい。楽しく生きていたい。罪悪感を感じずに生きたい。彼女が言うような幸せが欲しい。今までと同じ生活をしたくない。このまま落ちぶれたくない。誰にも傷つけられたくない。嫌われたくない。苦しみたくない。この気持ちを抱えていたくない。
「本当に、いっぱいあります」
「それは、きっとしたいことに近づくヒントだよ。そこから何がしたいかを見つけるの」
「何が、したいか…」
「何をすれば、何をできればそれから逃げられるか。それを考えるの」
自分がしたくないことから逃げる方法。何をしなければ逃げられるのか。何をしていたからこうなったのか。自分が生きる上での目標を見つける。それは確かにしたいことだが、すぐには出来ない。今はその段階にいない。その後どうしてたからこうなった?無理に走り続けたから。じゃあその時どうしてればよかった?今は分かる。『逃げる』これが正しかった。その場しのぎだが、一度何がしたいか、自分を見つめ直す時間が必要だった。こうなった以上もう遅いが、きっと本当にしたいことを見つけるには必要なことだ。いや…これは必要なことであってしたいことかは分からない。
「なんか…したいことと、しなきゃいけないことが、ごっちゃになりました」
「う〜ん、それをいざするってなった時に『辛い』って思うようなら、それは違うと思うな」
「『辛い』…ですか」
「もしくは、言い方を変えたり、ちょっと近い物事に変えてみたり、色々試しなよ」
逃げること。この言い方だと、きっとそれをしている間に罪悪感で苦しくなってしまう。別の言い方、『自分探し』なんてのは洒落臭い。『家出』なんてのはもってのほかだ。…今、『家出』、そう自分は考えたのか?少しでも?なんで『家から出る前提で』話を進めている?
「僕、多分分かりました。今一番したくないこと」
「…何かな」
「『帰りたくない』です」
「昨日言ってたよね?」
「はい。でも今気づいたんです。今考えてて、したくないことを上げてたら多くの辛いことが出てきて、それから『逃げたい』って思ったんです。逃げるだけなら、今までみたいに自堕落な生活をしたり、好きなことするだけで良いはずなのに、それなのに『家出』って言葉が出てきたんです。きっとさっき言ったみたいな生活をしてたら、誰よりも応援してくれた、僕のために頑張った母や、これから受験の妹、迷惑をかけた父に見られながら生きることになる。…やっぱり罪悪感ってのは厄介ですね。何しても付きまとってくる。きっとそれが、何よりも辛いです。苦しいです。本当に自分勝手だって思うけど、これが本当にしたいことです」
「…そうか、うん、そうか。やっと、言えたね」
「じゃあ、君には、それをやってもらうよ」
「はい」
「でも、これは大変なことだよ。きっといっぱいの人に迷惑をかける。今は成人だけど、きっとまだ子供だって言う人もいる。まだ高校生だ。君の家族についてはよく知らないけど、心配もすると思う。……今からでも遅くないよ。強制はしない。君が決めていいよ」
「え…」
「君の人生は君のもの。君はお返しがしたいって言ったけど、元から私は何もいらなかった。君の好きなようにして。散々引っ掻き回してごめんね。でも……君が心配なんだ」
あの時『幸せになってほしい』って言った彼女の真意は分からない。僕を思って言ったのか、彼女のためなのか。でも、これが本当に自分のためになることなら、今の自分を、変えられるなら。
「いや、やります」
「…そうか」
「あと、きっと『家出』だって思ってますよね」
「違うの?」
「はい。月矢さんは『したいことをする』って言いましたよね」
「うん」
「じゃあ『家出』って言い方は不自然です」
僕が今したいこと。それは恩返し。ここまでしてくれた月矢さんに恩返しがしたい。でも、きっと彼女は優しいから受け入れてくれないだろう。だから、こうする。今僕がしたいこと。そして、僕のためにしないと行けないこと。彼女が『家出』と言ったそれ。きっと、それらを一言で表すには、これしか無い。恥ずかしがっても意味がない。どう思われるかも分からないが、これしかない。肺いっぱいに空気を吸って口に出した。
「月矢さんと、一緒にいたいです」