気がつくと私はベッドにいた。
そばにはお母さんがいて、心配そうにこっちを見ている。すると、お母さんが私の手を握って

「四葉!!目が覚めたのね、よかった」

安心したように優しく笑っている。

お母さん、颯くんは?颯くんは大丈夫だったの?

そう聞こうとしても、意識が朦朧として言葉にならない。

「心配しなくても大丈夫。まだ休んでいなさい」

お母さんがそう言って私の頭を撫でる。だんだん瞼がまた重くなってきた。

思ったより、反動が大きかったな。早く元気になって桜の木の下で待たないと。颯くんがいつ来てもいいように。

そんなことを思いながら私はまた意識を手放した。





次に気がついた時にはお母さんはいなくなっていて、顔馴染みの看護師さんが部屋に入ってくるところだった。たしか、松浦さんだ。

「四葉ちゃん!目が覚めたのね」

優しく笑って側に駆け寄ってくる。私は体を起こしてして

「颯くんは、立花颯くんは大丈夫なんですか?」

そう聞いた。体はすごく重かったし、頭がガンガンして、意識もまだはっきりしていない。それでも、いち早く颯くんのことを聞きたかった。
松浦さんは、まだ寝てなさいと優しくベッドに体を戻させた。

「立花くんは大丈夫よ。すぐに先生が処置をしてくれたから」

私はふーっと長く息をつく。

「良かった、本当に良かった」

安心して思わず涙が出てきた。

ああ、本当に良かった、あとは私も早く元気にならないと。

松浦さんにもう一度寝た方がいいと言われて目を閉じる。

その時、松浦さんが悲しそうな顔をして俯いているのが気になった。