とある日の夜。
ドームライブで大きなステージ、客席も大きくたくさんの収容人数だった。さすが日本一の収容人数。超満員で外にも音漏れを聞きに来るファンたちも大勢いるほどであった。
客もようやくある程度引いていき、ステージに立っていた3人たちはふぅ、と流れる汗をタオルに吸わせてたくさんのスタッフたちの元へ。
イチヤはスポーツドリンクを飲む。後から来たチュウジがお疲れぇと手を叩く。
サクラは広い床の上でごらんと横たわる。
大きなステージの上に立つということは本当に並大抵の体力と努力と気力が必要である。
「疲れた」
イチヤは上を見る。結成当初は路上で踊って歌っていたのにこんな広いところ、多くの観客、多くのスタッフに囲まれているとは本当に不思議なことだと。
チュウジがスマホを見ていた。彼は自分が大好きで(いわゆるナルシスト)エゴサを常にしていてスマホばかり見ている。
体の不調で休むことがここ最近多く、それはスマホを見過ぎでストレートネックになったのではと周りは言いたいのだがこれはもう現代病、いやチュウジに関してはナルシストでもある、エゴサを止めることはできない。
「ポジティブな意見が多くてホッとしたよ。途中僕の声が裏返ったのは何人かわかったらしいけどサクラがカバーしてくれたからそこが良かったみたい。ありがとう、サクラ」
そうチュウジがサクラに声をかけるがサクラはハァイと適当な返事をしている。
「なぁ、昨晩のニュースみたろ」
サクラは無気力にゴロゴロしながら二人に話しかける。
ドームの中には解体スタッフが入っていた。
「ああ、MCでイチヤが話題にした人類滅亡のことだろ。それのこともSNSで書いてあるぞ」
「おー、どうだ……少し静まりかえっちまったけど」
「……まぁ賛否両論」
「だよなぁ、しくじった」
「発言には気をつけろよな。時事のことだけども。不安になってる子もいる。リーダーだからその辺しっかりしろよ」
「おう」
イチヤはサクラのその指摘に空返事。
「好きでリーダーになったんじゃねえ」
そう、もともと彼はリーダーではなかったが3人の中で年長者ということでリーダーになっている名ばかりリーダー。
と言って他の二人にはリーダー素質はない。しょうがなくなった、というのが事実である。
「ちょっとさ、二人に話したいことがあってさ」
チュウジが二人に割って入ってきた。
ドームライブで大きなステージ、客席も大きくたくさんの収容人数だった。さすが日本一の収容人数。超満員で外にも音漏れを聞きに来るファンたちも大勢いるほどであった。
客もようやくある程度引いていき、ステージに立っていた3人たちはふぅ、と流れる汗をタオルに吸わせてたくさんのスタッフたちの元へ。
イチヤはスポーツドリンクを飲む。後から来たチュウジがお疲れぇと手を叩く。
サクラは広い床の上でごらんと横たわる。
大きなステージの上に立つということは本当に並大抵の体力と努力と気力が必要である。
「疲れた」
イチヤは上を見る。結成当初は路上で踊って歌っていたのにこんな広いところ、多くの観客、多くのスタッフに囲まれているとは本当に不思議なことだと。
チュウジがスマホを見ていた。彼は自分が大好きで(いわゆるナルシスト)エゴサを常にしていてスマホばかり見ている。
体の不調で休むことがここ最近多く、それはスマホを見過ぎでストレートネックになったのではと周りは言いたいのだがこれはもう現代病、いやチュウジに関してはナルシストでもある、エゴサを止めることはできない。
「ポジティブな意見が多くてホッとしたよ。途中僕の声が裏返ったのは何人かわかったらしいけどサクラがカバーしてくれたからそこが良かったみたい。ありがとう、サクラ」
そうチュウジがサクラに声をかけるがサクラはハァイと適当な返事をしている。
「なぁ、昨晩のニュースみたろ」
サクラは無気力にゴロゴロしながら二人に話しかける。
ドームの中には解体スタッフが入っていた。
「ああ、MCでイチヤが話題にした人類滅亡のことだろ。それのこともSNSで書いてあるぞ」
「おー、どうだ……少し静まりかえっちまったけど」
「……まぁ賛否両論」
「だよなぁ、しくじった」
「発言には気をつけろよな。時事のことだけども。不安になってる子もいる。リーダーだからその辺しっかりしろよ」
「おう」
イチヤはサクラのその指摘に空返事。
「好きでリーダーになったんじゃねえ」
そう、もともと彼はリーダーではなかったが3人の中で年長者ということでリーダーになっている名ばかりリーダー。
と言って他の二人にはリーダー素質はない。しょうがなくなった、というのが事実である。
「ちょっとさ、二人に話したいことがあってさ」
チュウジが二人に割って入ってきた。