【菜摘、ごめんね。
俺、自分のことしか考えてなかった。菜摘の気持ちなんて全然わかってなかった。
もう会えないって言った時、ほんとは彼女と別れ話してたんだ。けどどれだけ話し合っても別れられなかったから、もう菜摘に会わない方がいいと思った。別れたのも、ほんとはただの喧嘩じゃないんだ。あの時ちゃんと言えなくてごめん。
別れたあと、俺なりにめちゃくちゃ考えてみたら、こんな中途半端な状態で菜摘と付き合ったりできないと思った。傷つけるだけだと思ったから。
それでもやっぱり、菜摘がいなくなるなんて考えられなかったし、どうしても俺には菜摘が必要だったんだよ。
中途半端なことばっかりして、迷惑ばっかりかけて、振り回してごめん。俺こんなんだから、信じてくれるかわかんないし、信じられないと思うけどさ。菜摘が好きっていうのは嘘じゃないよ。俺にとって初恋だった。本当に、菜摘が好きだったよ。
俺嘘つきだけど、これだけは信じてください。
ばいばい、菜摘】