俺はこれで良かったんだろうか。いや、今更振り返っても遅い。これで良かった。絶対にそうだ。
遺し忘れた遺書のような時間だった。伝えたかった事は全て伝えられた筈だ。
彼は優しくて強くて、俺が思っていたより脆い人間だった。俺に全てを曝け出した彼は、この先どう生きて行くのだろうか。
分からないが、きっと良いものになる筈だ。そうなれば良い。
これは俺にとって紛う事なき青春だ。いや、夏だから青夏としよう。
カメレオンの背中を追って、俺は青夏に擬態した。
♬
あれから一夜が経った。驚く程良く眠れた。
楽しかった。懐かしかった。良かった。そんな言葉が渦を巻く。それと同時に産まれたのは、寂しいだった。
昨日の写真を見る。しっかりと残っている彼が居た証。落書きだらけだが、ずっと残しておかなければいけない。
航太との、落書きのような記憶も全て大切なものだ。
これから先、僕は走らなくてはいけない。届け、感情に素直になる。彼からの呪いだから。
そして誓う。
精一杯生きると、カメレオンの彼に約束を。
fine.
遺し忘れた遺書のような時間だった。伝えたかった事は全て伝えられた筈だ。
彼は優しくて強くて、俺が思っていたより脆い人間だった。俺に全てを曝け出した彼は、この先どう生きて行くのだろうか。
分からないが、きっと良いものになる筈だ。そうなれば良い。
これは俺にとって紛う事なき青春だ。いや、夏だから青夏としよう。
カメレオンの背中を追って、俺は青夏に擬態した。
♬
あれから一夜が経った。驚く程良く眠れた。
楽しかった。懐かしかった。良かった。そんな言葉が渦を巻く。それと同時に産まれたのは、寂しいだった。
昨日の写真を見る。しっかりと残っている彼が居た証。落書きだらけだが、ずっと残しておかなければいけない。
航太との、落書きのような記憶も全て大切なものだ。
これから先、僕は走らなくてはいけない。届け、感情に素直になる。彼からの呪いだから。
そして誓う。
精一杯生きると、カメレオンの彼に約束を。
fine.