次の日は気持ちの良い目覚めだった。


心地の良い日差し、目覚まし変わりのスズメのさえずり、やわらかい風が部屋の中を駆け抜ける。


日差しが窓から降り注ぎ、私を優しく起こしてくれた。



「んっ……」



ゆっくりと目を開き、大きなあくびをする。久しぶりにこんなに気持ちよく眠れたかもしれない。


最近は不眠続きだったから頭の中がスッキリしていた。


まだぼんやりとする頭を起こして、起き上がる。



「……え?」



辺りを見渡し、ようやく私は部屋の違和感を覚えた。寝ぼけているのかと何度も目をこする。


だけど何度目をこすってもそこにあるのは変わらない風景。



「おはよう」


「きゃ!」


「うわっ。どうした?」



ドクドクと心臓が嫌な音を立てながら状況を理解しようと必死に考えていると隣から男性の低い声が聞こえてきて悲鳴をあげた。



「……?」



お互い目を合わせて首をかしげる。