そんな私を見て........................
「寺門が怖いなら.........やめるけど、」
優しく声をかけてくれる道井くん。
「ううん。大丈夫、がんばる、から......っ、」
今まで1人で頑張ってきてくれた道井くん。
私に出来ることはちゃんとやる...............っ。
「ん。手、握っててやるから」
道井くんにそう言われて、
──────ギュッと握られたあと。
「っ、ん、」
今まで感じたことのない、
痛みがチクリとアザのところに刺さる。
でも、〝痛い〟って思ったのは最初だけで。
コードが接続されてる間、
なぜか、心地よく、懐かしい気持ちになった。