「あーーっ、ちょ、圭ちゃんっ‼︎」
私、松原有栖の目の前で、
箸で〝そうめん〟を持っていて。
今にも、口の中に入れそうな所を止めた。
「......ばっ、うっさいな。
そうめんぐらいゆっくり.........、」
言葉の続きが、
〝食わせろ〟なのが分かってるから。
その言葉を言わせない勢いで..................
目の前にいる幼なじみの、
岡本圭吾をギロリと睨んだ。
「圭ちゃん」
名前を呼んで睨みながら、
〝早く、気づけ〟と言わんばかりの視線を送る。
ここまで来たらそろそろ、
気づいて欲しいところだよ.........圭ちゃん。