「そういえば、木村先輩を待たなくていいの?」
「うーん、駿太くんが終わるまであと一時間あるしなぁ」
真菜は迷うようなそぶりを見せつつも、ソワソワしているみたい。
一緒に待とうか? と訊こうとしながら、裏口のドアを開けた時。
「美波、お疲れ」
目の前に、輝先輩が立っていた。
「え? なんで?」
「バイトが早く終わったから一緒に帰ろうと思って。真菜ちゃんもお疲れ様」
「輝先輩もお疲れ様です」
笑顔を交わし合うふたりを前に、私の心は驚きと喜びがない交ぜになった。
彼は「俺も一緒に帰っていい?」と首を傾けた。
「それなら、ふたりで帰ってください。私も店で彼氏を待つので」
「そういえば、真菜ちゃん彼氏できたんだっけ」
「えへへー、そうなんですよ。そんなわけなので、私も彼氏を待つ口実になりますし、ふたりで帰ってください。美波もそれでいいよね?」
「え? あ、うん」
彼女に笑みを向けられ、反射的に頷いてしまう。
そのまま真菜はバックヤードに戻っていき、私は輝先輩と帰ることになった。
「うーん、駿太くんが終わるまであと一時間あるしなぁ」
真菜は迷うようなそぶりを見せつつも、ソワソワしているみたい。
一緒に待とうか? と訊こうとしながら、裏口のドアを開けた時。
「美波、お疲れ」
目の前に、輝先輩が立っていた。
「え? なんで?」
「バイトが早く終わったから一緒に帰ろうと思って。真菜ちゃんもお疲れ様」
「輝先輩もお疲れ様です」
笑顔を交わし合うふたりを前に、私の心は驚きと喜びがない交ぜになった。
彼は「俺も一緒に帰っていい?」と首を傾けた。
「それなら、ふたりで帰ってください。私も店で彼氏を待つので」
「そういえば、真菜ちゃん彼氏できたんだっけ」
「えへへー、そうなんですよ。そんなわけなので、私も彼氏を待つ口実になりますし、ふたりで帰ってください。美波もそれでいいよね?」
「え? あ、うん」
彼女に笑みを向けられ、反射的に頷いてしまう。
そのまま真菜はバックヤードに戻っていき、私は輝先輩と帰ることになった。