「っていうか、真菜だって彼氏できたじゃん!」
「まぁね~」
にこっと笑った真菜は、一週間ほど前に彼氏ができた。
相手は、バイト先の三歳年上の大学生。
先週、ふたりでお祭りに行ったのを機に、告白されて付き合うことになったのだとか。
お祭りの日、私はうっかりバイトを入れてしまったのだけれど……。私のバイトが終わるのを待っていたようなタイミングで、彼女から電話がかかってきた。
興奮と動揺でいっぱいだった真菜は、なんだかとても可愛かった。
「お祭り、美波と行けなかったのは残念だったけど」
「なに言ってんの。私と一緒だったら、木村先輩と行けなかったでしょ」
「それはそれ」
彼女は、「美波と浴衣着て行きたかったー」と残念そうにしている。
「っていうか、真菜が木村先輩のことが気になってたなんて知らなかったから、電話もらった時は本当にびっくりしたんだよ?」
「だって、好きの一歩手前? みたいな感じだったし」
「私には質問攻めしたくせに」
「へへへー」
「笑ってごまかしてもダメだからね」
「だから、美波には真っ先に電話で報告したでしょ? 美波は私が訊くまで教えてくれなかったから、それでおあいこだと思わない?」
とりあえずそういうことにしておこう、と思う。
「まぁね~」
にこっと笑った真菜は、一週間ほど前に彼氏ができた。
相手は、バイト先の三歳年上の大学生。
先週、ふたりでお祭りに行ったのを機に、告白されて付き合うことになったのだとか。
お祭りの日、私はうっかりバイトを入れてしまったのだけれど……。私のバイトが終わるのを待っていたようなタイミングで、彼女から電話がかかってきた。
興奮と動揺でいっぱいだった真菜は、なんだかとても可愛かった。
「お祭り、美波と行けなかったのは残念だったけど」
「なに言ってんの。私と一緒だったら、木村先輩と行けなかったでしょ」
「それはそれ」
彼女は、「美波と浴衣着て行きたかったー」と残念そうにしている。
「っていうか、真菜が木村先輩のことが気になってたなんて知らなかったから、電話もらった時は本当にびっくりしたんだよ?」
「だって、好きの一歩手前? みたいな感じだったし」
「私には質問攻めしたくせに」
「へへへー」
「笑ってごまかしてもダメだからね」
「だから、美波には真っ先に電話で報告したでしょ? 美波は私が訊くまで教えてくれなかったから、それでおあいこだと思わない?」
とりあえずそういうことにしておこう、と思う。