(どうして? だって、友達っていうのは間違ってないのに……)
先輩と後輩という関係性である以上に、私たちは親しいと思う。
出会い方もそのあとの関わり方も、先輩と後輩というよりも友達に近くて。共感し合える分だけ、きっと友達よりもずっと心が密接した関係性ではあるはず。
親友とは少しだけ違うのかもしれないけれど、たとえるのなら戦友のような……。
だけど、たどりついた自分自身の答えにも、なぜか納得できなかった。
ふと、視線が交わる。
夕日に照らされた輝先輩が、いつになく真っ直ぐな目をしている。
彼の纏う真剣さに気づいた瞬間、心臓がぎゅうぅっ……と苦しくなった。
(なにこれ……)
胸の奥が苦しい。
甘く締めつけられるようで嫌じゃないけれど、なんだか切なく震えているみたい。
輝先輩の顔をちゃんと見ることができない。
ドキドキする鼓動が落ち着かなくて、なんだか急に恥ずかしくなって……。視線が交わるのが少しだけ怖くて、今まで彼の前でどんな顔をしていたのかわからない。
普通に笑っていた時間も、他愛のない会話も、くだらない冗談も、全部ちゃんと覚えている。
それなのに、どうしてあんな風に振る舞えていたのかがわからなくなった。
先輩と後輩という関係性である以上に、私たちは親しいと思う。
出会い方もそのあとの関わり方も、先輩と後輩というよりも友達に近くて。共感し合える分だけ、きっと友達よりもずっと心が密接した関係性ではあるはず。
親友とは少しだけ違うのかもしれないけれど、たとえるのなら戦友のような……。
だけど、たどりついた自分自身の答えにも、なぜか納得できなかった。
ふと、視線が交わる。
夕日に照らされた輝先輩が、いつになく真っ直ぐな目をしている。
彼の纏う真剣さに気づいた瞬間、心臓がぎゅうぅっ……と苦しくなった。
(なにこれ……)
胸の奥が苦しい。
甘く締めつけられるようで嫌じゃないけれど、なんだか切なく震えているみたい。
輝先輩の顔をちゃんと見ることができない。
ドキドキする鼓動が落ち着かなくて、なんだか急に恥ずかしくなって……。視線が交わるのが少しだけ怖くて、今まで彼の前でどんな顔をしていたのかわからない。
普通に笑っていた時間も、他愛のない会話も、くだらない冗談も、全部ちゃんと覚えている。
それなのに、どうしてあんな風に振る舞えていたのかがわからなくなった。