俺は、今夜なぜか急に星が見たくなって、ベランダで一晩過ごすことを決めた。
夜は蝉が鳴いていないので、昼間に比べ静かだ。ベランダに出ると、空は真っ暗だった。
ここは田舎だから、夜になっても灯りが少ない。星を見るにはうってつけだ。
段々暗さに目が慣れてくると、一等星だかなんだかの大きい星が見えてくる。
俺は一人、ため息をついた。無意識だった。
俺が、今日過去の自分を思い出した時、正直辛かった。
だから今日、全て思い出して、これからまたいつも通りの毎日になるようにする。
俺が、他人に対して冷たい理由。それは、過去に何度も人を傷つけてしまったからだ。
小学生の頃、友達に酷いことを言った。喧嘩になって、ついムキになってしまって、俺も驚くほどの、酷いことを言った。
俺は、とっさに謝ろうという考えになったが、だめだった。止められなかった。
それから、俺は人を傷つける言葉を言ってしまうようになってしまった。
言おうとしていない。でも言ってしまったのなら、その後の謝罪など意味もない。
してしまった事実は、決して変わらないから。
もう、これ以上人を傷つけたくない。だから俺は、自分と他人の間に壁を立てた。
酷いことを言ってしまう前に、自分から身を引く。そうしたら、だれも傷つけないで済む。
そんなはずなのに、俺は、日照と関わった。そして、また人と関わりたいという気持ちが、生まれてしまった。
日照は、俺に光を照らしてくれた。けれど俺は、やっぱりまだ怖いんだ。
だれかを傷つけてしまうと、自分にもその感情が痛感してくるあの感触を、知っているから。
切り離せない過去の出来事を背負っている情けない自分に、日照は光をくれた。
まだ俺にはたくさんの星は見えないけれど、いつかこの暗闇が輝かしい星で埋め尽くされるように。
日照と共に、過ごしたい。やっぱり俺も、頑張りたい。
今日全てのものがふっきれなくても、これからという時があるのだから、自分と正面から向き合ってみよう。
君がくれた光を、この心にしまって。
暗闇にぽつりと浮かぶ一粒の一等星を見つめて、俺はスマホを持った。
真っ暗な世界に、二つの光が輝いていた。
朝になって、カーテンの隙間から漏れる光で目が覚めた。結構な時間になっている。
俺は慌てて、いつもの朝の準備をする。
昨日は、かれこれ深夜二時ぐらいまで星を眺めていた。いつもよりも遅い時間だったから、その分寝たのだ。
内容の濃い夜を過ごしたので、その時はお腹いっぱいだったけれど、朝目覚めたら、その気持ちはもう消化されていることをとっさに悟った。
夜は蝉が鳴いていないので、昼間に比べ静かだ。ベランダに出ると、空は真っ暗だった。
ここは田舎だから、夜になっても灯りが少ない。星を見るにはうってつけだ。
段々暗さに目が慣れてくると、一等星だかなんだかの大きい星が見えてくる。
俺は一人、ため息をついた。無意識だった。
俺が、今日過去の自分を思い出した時、正直辛かった。
だから今日、全て思い出して、これからまたいつも通りの毎日になるようにする。
俺が、他人に対して冷たい理由。それは、過去に何度も人を傷つけてしまったからだ。
小学生の頃、友達に酷いことを言った。喧嘩になって、ついムキになってしまって、俺も驚くほどの、酷いことを言った。
俺は、とっさに謝ろうという考えになったが、だめだった。止められなかった。
それから、俺は人を傷つける言葉を言ってしまうようになってしまった。
言おうとしていない。でも言ってしまったのなら、その後の謝罪など意味もない。
してしまった事実は、決して変わらないから。
もう、これ以上人を傷つけたくない。だから俺は、自分と他人の間に壁を立てた。
酷いことを言ってしまう前に、自分から身を引く。そうしたら、だれも傷つけないで済む。
そんなはずなのに、俺は、日照と関わった。そして、また人と関わりたいという気持ちが、生まれてしまった。
日照は、俺に光を照らしてくれた。けれど俺は、やっぱりまだ怖いんだ。
だれかを傷つけてしまうと、自分にもその感情が痛感してくるあの感触を、知っているから。
切り離せない過去の出来事を背負っている情けない自分に、日照は光をくれた。
まだ俺にはたくさんの星は見えないけれど、いつかこの暗闇が輝かしい星で埋め尽くされるように。
日照と共に、過ごしたい。やっぱり俺も、頑張りたい。
今日全てのものがふっきれなくても、これからという時があるのだから、自分と正面から向き合ってみよう。
君がくれた光を、この心にしまって。
暗闇にぽつりと浮かぶ一粒の一等星を見つめて、俺はスマホを持った。
真っ暗な世界に、二つの光が輝いていた。
朝になって、カーテンの隙間から漏れる光で目が覚めた。結構な時間になっている。
俺は慌てて、いつもの朝の準備をする。
昨日は、かれこれ深夜二時ぐらいまで星を眺めていた。いつもよりも遅い時間だったから、その分寝たのだ。
内容の濃い夜を過ごしたので、その時はお腹いっぱいだったけれど、朝目覚めたら、その気持ちはもう消化されていることをとっさに悟った。