そう、〝サンタクロース〟的な服装。
「あー、びっくりしちゃった?」
そう言ってニヤッと笑う宮近くん。
「びっ、びっくりしたというか、
その、宮近くん服装っ、サンタ、さん?
コスプレか、何か、ですか?」
私がそう尋ねると。
「ふはっ、残念ながらふせーかいっ‼︎」
嘘を付いているとも、
思えない笑顔で言う宮近くん。
「ふっ、ふせーかい...............?」
「そう。まー、俺に付いて来たら分かるよ」
そう言って、私の腕を引く宮近くん。
「ちょっ、宮近くっ、」
私は、〝付いて行く〟なんて。
ひと言も、
言ってないのに、引っ張る宮近くん。