「ぅ、あれ?宮近くん?」



それは、
まだ夜でも暑い、夏の夜のこと。



時刻は、すでに深夜12時を回っていて。



私、十波光莉(となみひかり)の。



目の前にいるのは、
クラスメイトの、
宮近のえる(みやちかのえる)くん。



「あっれー、十波さんじゃん!」



私に気づくと、
宮近くんは名前を呼びながら近づいてきた。



「ぅ、宮近くんで、合ってましたか、」



目の前にいるのは、宮近くんだけど.........



なんだかほんの少し違和感がある。



夜でも暑い夏なのに、
服装は、赤くもこもこしてる。



まるで、
プレゼントでも持って来そうな.........