その、
〝困ってる〟人を助けたのがキッカケで。



数年前、20歳のとき。



──────秋人は命を落とした。



秋人の訃報を聞いたとき。



辛くて、悲しくて、
塞ぎ込んでた私の目の前に現れたのが。



いまの、幽霊の秋人。



幽霊になって、
戻って来てくれて嬉しかったと同時。



もう、恋人だったときみたく、
触れ合えないということが私たちを苦しめた。



それは、今でも苦しくって。



傍にいるのに、触れられないもどかしさ。



でもね、この、
〝迷えるキッチンカー〟をやっていることで。



少しずつだけど、受け入れて、
前に進めたら良いなって思ってるの。