拝啓 紫苑くんへ

久しぶり。もう見つかったかな？それとも見つける前にこの手紙を見ちゃったかな？もう見つけてくれたと信じて話すね。こんな手紙を書いてまで犯人を罵ったり恨みの言葉を述べるのは嫌だから紫苑くんに言いたかったこと全部書くね。
最初は蒼と別れるために君と付き合った。でも君と関わって笑った顔もかっこ悪い姿も見てたらどんどん気になって知りたくなりました。あなたは優しい。だから犯人を見つけちゃっても責めないであげてね。私は、男の人を好きになれないと思ってた。なのに君に魅了されてずっと傍に居たいと思った。だけど私、犯人が分かっちゃったんだ。犯人は私が大好きな人の恋人。私のせいで大好きなその人が苦しんでると思ったら死ぬしかないと思った。ごめんね。でも、私にとってその人は自分の命よりも大切。そんな人を苦しめた私に生きてる意味なんて無い。できることならまだ君と一緒に居たかった。結婚してその人にもお祝いされて誓のキスをしてスーツかっこいいねって言いたかったなぁ。照れてる姿ももっと見たかった。また会った時に色んな話聞かせてね。あー、せっかくだし私が君の好きになったところ書こっかな。
優しいところ！これ1番ね。あとは私を肯定してくれるとこ。なんでもサポートしてくれるとこ。私しか見てないとこ。優しい嘘をつくところ。友達を大事にするところ。うわ、いっぱいあるなあ。書ききれないよ。ほんと今は私の方が好きだと思うよ。君も私を溺愛してくれてるけどね。やっぱ私のが上だな！そういえば四葉の花言葉は『私を忘れないで』で、紫苑の花言葉は『君を忘れない』なんだって。運命感じちゃうね。一緒に居れなかったのは残念だけどずっと待ってるから迎えに来てね。でも早く来たら本気で怒るからね。

ずっと愛してる。私を忘れないで。

貴方の彼女より