P.S.桜のしたで君を待つ。
青春・恋愛
完
97
- 作品番号
- 1699759
- 最終更新
- 2024/02/16
- 総文字数
- 27,909
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 97
- ランクイン履歴
-
総合13位(2024/04/10)
青春・恋愛3位(2024/04/09)
- ランクイン履歴
-
総合13位(2024/04/10)
青春・恋愛3位(2024/04/09)
- あらすじ
- 真面目な性格から、毎日が息苦しいと感じていた花宮すみれを救ったのは、
同じように「真面目」と呼ばれている男子、梵藍琉(そよぎあいる)だった。
「今日だけ、悪いことしちゃおうか」
真面目仲間として"悪いこと"をするうちに、すみれは息苦しい世界から救われていく。
けれど、藍琉には誰にも言えない秘密があって……。
これは、学校に縛られる優等生が、ふたりだけの自由を求める旅のお話。
この作品の感想ノート
ずっと拝見したいと思っており、今日ようやく読み終えることが出来ました。
本当に綺麗で繊細で、それでいて儚い。
寒い寒い冬を超え、満開を私達にプレゼントし
、また次の春のために小さな蕾を残す桜のような物語でした。
花宮さんの気持ちが痛いほど分かるので気がつけば梵君のような存在に憧れのようなものを抱いてしまうくらいには物語にはいりこんでいました。
手紙の最後には心がキュッと締め付けられる思いです。
素敵な作品をありがとうございました。
正反対のようで似ている2人に訪れた転機と言うべき出会い。
抱えきれない重圧に耐えて耐えて壊れる前に、2人が出会い、悪いことしちゃたところが「あぁ、よかった」ってなりました。
梵くんの最後の願いが叶えられて、話が終わった時、また、「よかった」ってなりました。
展開が分かりそうで分からなくて、最後まで楽しめました!
改めて受賞おめでとうございます!
“真面目だよね”は、呪いの言葉にもなるんだな、と感じました。
すみれちゃんはその言葉に苦しめられて、それだけじゃなくて、ほかの環境からも苦しめられて……そこから抜け出すこともできず……まるで鎖に縛られて水底に沈められているような感覚なのかな、と……
そんな息もまともにできないような場所から救い出してくれた梵くんは、間違いなく、すみれちゃんにとってのヒーローだったと思います。
真面目と言われ続けたすみれちゃんが“今日だけ”悪いことをする。
どれだけの勇気を振り絞ったんだろう。
どれだけ、救われたんだろう。
すみれちゃんが綺麗な景色を見て涙したことが、すべてを物語っている気がしますね。
それでも鎖が頑丈だったと知ったときは、長年の呪いはそう簡単には解けないか……と軽く絶望しました。
そこからの物語は一気に目が離せなくなりました。
鎖はすべてなくなっていないのかもしれない。
だけど、ちゃんとすみれちゃんは変わってる。
そう感じました。
2人の別れも美しかったです。
素敵な物語を、ありがとうございました。
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